SSブログ

気を付けて下さい、コンタクトレンズの購入方法 [コンタクト]

皆さん、コンタクトレンズ何処で買ってますか?最近、コンタクトレンズが高度医療機器に指定されて、かなり厳格な販売方法の規格が作られたのですが、実際には、眼科専門医の診断の上という条項は無い上に眼科でコンタクトレンズを販売してはならず、入り口を別にしなくてはならないというわけのわからない条項が入っただけでした。

以前から問題にもなっているのですが、かなりの人が購入している安売りのコンタクトレンズ屋さんの診察室に座っているのは、実は殆どが耳鼻科、整形外科、皮膚科等他科の先生が、バイト代欲しさに使えもしない器械を使って診察するふりをしているだけなのです。


医者って、学校卒業して国家試験通るまで、全ての科目を勉強するから別に眼科医じゃなくてもみんな同じように診断できるのでしょうなんて思っていませんか?ところが、普通に考えると眼科って医者の勉強の内容から考えるとかなりマイナーな教科です。つまり、センター試験に社会とらなきゃならなくてとりあえず世界史とってみたけど、勉強しなかったなぁって記憶ありませんか?(ちなみに私は共通一次だったので世界史もとりましたが…)それと一緒で、”捨てる教科No.1”ではないでしょうか。つまり、殆どの医者が眼科なんて覚えていないんです。

まして、眼科医が使っている診察器械って結構コツがつかめないと使えないんですよ。一般に貴方があごを乗せて反対から医者が顕微鏡みたいなので覗きこんでいる器械は実際には生体顕微鏡といって顕微鏡なんですが、両目で見て立体的に見なきゃいけないのに、なかなかそれまでの生活で両目で立体的に見るって云う状況、普段の生活に無いですよね。慣れないんですよ。特に拡大率を上げれば上げるほど。普通の診察に使える程度の拡大率で診察出来るようになるには毎日やってても最低でも3ヶ月程度はかかります。ましてや。眼底検査なんて、忘れもしません、私達の研修医時代、丸1年かかっても所見が取れない医者が何人か居ましたよ。(勉強不足の医者は4~5年たっても診察できていない人は結構居ますが…)

そんなことが週に1回とか月に1回のバイトで出来るはずが無いんです。結局医師(いや、眼科医の診察を受けないまま、レンズが作れて買えちゃうんですよ。コンタクト入れたらいけない人とか、かなり重症の病気を起こしてる人とかも買っちゃって、結局障害が残る人とか居るんですけどね。


まあ、こんなこと云っちゃいけないんでしょうが、どうしてもお安く購入しようと思ったら、まずはちゃんとした眼科を併設した場所でコンタクトを購入する。(出来れば安売り屋さんに併設したところは避けたほうが無難でしょう)

あとは、使い捨てレンズなら安売り屋さんで同じ度数のものを購入する、多少度数を変える等はOKだと思います。ただし、必ず3ヶ月に1度程度眼科(別にコンタクト作れるところじゃ無くてOK)に行って、コンタクトレンズと目の検診を受けるべきでしょう。

それから、ハードレンズや使い捨てでないソフトレンズはまず間違いなくちゃんとしたところで作るべきだと思います。

定期健診を勧めない病院は駄目な所だと思ってください。

今や、自分の身は自分で守らないとね


nice!(1)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:美容・健康(旧テーマ)

nice! 1

コメント 5

mr_ながしま

新所沢のビックコンタクトもかなりへんですよ。
2weekの遠近両用コンタクトを購入したのですが、
レンズが破損していたので、交換にいったら、
’洗浄液は何を使用していますか?’と
頓珍漢なことを質問され、
自らサービスで渡してくれた’~洗浄液です。’と
答えたら、
’それは、ダメです’とあたかも破損原因が
洗浄液みたいな話にされたみたいで。
私が、怪訝な顔していると
奥の部屋に相談にいったみたいで、違うメーカーの洗浄液をわたされて(サービスですけど)・・・。
よくわかんないですよ。本当・・・。
(一応、交換してくれましたけど)
ところで、ソフトコンタクトレンズのグループⅠ~Ⅴって
なんですか?。
by mr_ながしま (2005-07-20 00:22) 

ぱぐ

コンタクトレンズ開発メーカーではないので、一般常識だけ記載しておきます。
ソフトコンタクトレンズのグループ分けはレンズの素材によって分けられています。
ソフトコンタクトレンズをしていて、あまり違和感が無いのはそのコンタクトレンズそのものが水分を含んでいるためで、その水分を含んでいる量が多いのが「高含水」、少ないのが「低含水」といいます。もちろん高含水のほうが酸素透過性が高いのですが、汚れやすく、強度も落ちてしまいます。また、酸素透過性はレンズの厚みが薄いほど高いので、一概に含水率だけで判断するわけには行きません。
もうひとつの素材の違いは電気的な性質の違いで「イオン性」「非イオン性」という分け方があります。イオン性の方が電気的に汚れを引き寄せやすい性質を持っています。
これら2つの性質を合わせてグループ分けを行っています。
グループⅠ(従来型ソフトコンタクト等):非イオン性低含水
グループⅡ(メニコンソフト72等):非イオン性高含水
グループⅢ:イオン性低含水
グループⅣ(アキュビュー等):イオン性高含水
それに合わせたケア製品も必要ですよ。
by ぱぐ (2005-07-26 23:24) 

ramu

びっくりしました!!!
by ramu (2005-09-13 14:40) 

注連本の眼科学

私しめもともぱぐさんと同じプロです。よくぞ代弁してくださいました。私の地域でもこのコンタクト問題は深刻で、やはり安売り店は他科医師のようです。角膜障害で患者自身が当施設に来院されることが多く、やはり細隙灯の所見はまったくとれないようですね。
眼底も非散瞳で(!!)みているふりしているようです。14Dのレンズで非散瞳で黄斑部を見るのは専門家でもムズカシイですよね。
by 注連本の眼科学 (2005-10-03 17:58) 

ぱぐ

急激に忙しくなってコメントチェックも出来ていませんでしたが、久しぶりにお返事します。

そうですね。やはり安売り店は難しいです。所見も取れなければ、異常があっても異常が分からない。
大きな問題ですが、厚生省はとりあえず高度医療機器に変えておけば管理するだろうといういいかげんな見込みで全ての障害が解決すると考えているようです。

但し、眼底検査を無散瞳でやるのは開業医レベルでは仕方ないかなと思います。
散瞳という行為に対する抵抗は一般病院に勤務している私でもなかなか納得してもらえないですし、その後の行動制限を考えると開業医では特殊な場合を除いて難しいでしょうね。
最近の非接触型のレンズの開発である程度細隙灯で無散瞳による黄斑や視神経乳頭付近は見えるようになってきましたが、少しでも異常があればやはり散瞳するように勧めるのが眼科医ですよね。
by ぱぐ (2006-09-05 12:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。